こんにちは、MOSのがむです。今日はWordだけの話ではないのですが、Windows10のアップデートで使えるようになったモリサワの新フォント「BIZ UDゴシック/明朝」についてレポートします。
モリサワの「BIZ UDゴシック/明朝 フォント」とは
デジタルフォントの代表的なメーカーであるモリサワがビジネス文書むけに開発したフォントです。
「分かりやすい」「読みやすい」「読み間違えにくい」をコンセプトに研究され、Microsoft Office(例えばWord)での使用時に行間が広がらないなどの調整がなされているとのことです。行間が広がるとは、メイリオなどのフォントを使用した時に起こるあの問題ですね。
こういう心配がなくなるということです。
今回、この「BIZ UDゴシック/明朝 フォント」が、Windows 10 October 2018 Update(バージョン1809、OSビルド17763.1)」のアップデートで使えるようになりました。
使える4種類のフォント
こちらがその4種類です。
ゴシックと明朝でそれぞれ2種類ずつ用意されています。「P」がつくものとつかないものですね。ちなみに「P」とは、プロポーショナルフォントの略で、欧文や仮名の文字幅が可変し表示されるそうです。平仮名などの文字幅が若干狭く表示されるということでしょう。
別々の文章だと比較にならないので、同じ文章で他のフォントと比較してみてみましょう。「ゴシック」と「明朝」それぞれで比較してみます。
比較
- ゴシック体
- 明朝体の比較
いかがでしょうか? この画面だとちょっと伝わりづらいですが、私は、これを見て「確かに読みやすいな」と思いました。
もう少し長文で比べてみます。まずは、MS明朝から。
次はBIZ UD明朝Medium
ジャギー(文字が部分的にギザギザに見える)のあるMS明朝に比べて、BIZ UD明朝 Mediumは、きめが細かく滑らかな印象。これは使えます!
※私のWindowsPCのスクリーンショットの解像度の問題でちょっと焦点がボケてしまっていることをお詫び申し上げます。本当はもっと綺麗です。
Mac上ではどう表示されるのか
しかし気になることが一点。モリサワBIZ UDゴシック/明朝 フォントで作成した文書が、同フォントをインストールしていないパソコンではどのように表示されるか、ということです。相手によってはレイアウトが崩れ、行や段落、ページ数に差が出てしまっては、ビジネス文書には使えないですからね。
というわけで、早速試してみました。Windows10で「BIZ UD明朝」で作成したWord文書をMacPCに送って、どのように表示されるかを見てみます。
こちらが元のWindows10での文書。※スクショが不鮮明で申し訳ございません。
対してこちらがMacで受け取ったもの ※表示サイズの違いはスクリーンショットの性能の差ですので気になさらないでください。
2点の違いがあります。
- 英字の部分
WindowsMac
何度もすみませんが、解像度の違いはご容赦ください。
同じ文書のはずが、Windows(送信元)では3行に、Mac(受信先)では2行表示になっています。 - 最後の行
そのためか、ページ最後の行がMac版では1行余る形になっています。
Windows
Mac
※「〇〇〇〇」は便宜上付け加えた。
これでは、長大な文章になった場合ページ番号もずれてしまって話になりません。
結論 モリサワBIZ UDゴシック/明朝 フォントは、使えるフォントだが相手先に送る場合は、PDF変換して送ること!
以上のような注意点はありますが、それを差し引いても使っていて気持ちのいいフォントであることは間違いありません。興味のある方は、Windows10をアップデート後、早速試してみてはいかがでしょうか?
PDF変換の方法が分からない方はこちらへ
MacユーザーやWindows7や8.1のユーザーの方はこちらをご参照ください。
本日もご覧いただきましてありがとうございました。Twitterでも便利なWordチップス(時折カメラ関係も)をつぶやいていきますのでよろしければフォローお願いいたします!