こんにちは、MOS(Microsoft Office2016 Specialist)のがむです。今日は、Word2016でより作業に集中するための機能についてご紹介いたします。
Wordの作業画面って変えられないの?
Word2016では、作業中の画面の色やレイアウトを変えるモードが搭載されています。ただ、この機能、Windows版と Mac版で異なります。
今日は、両者の機能を比較しながらどんな機能か見ていくことにしましょう。
Windows版「ダークモード」
Windows版に搭載されているのは、ダークモードと呼ばれるものです。と言ってもいくつかパターンがありますので、順々に見ていきましょう。
ちなみに今回の教材テキストは、ダークモードという言葉に引っ張られて、馬場あき子著『鬼の研究』三一書房1971年を使いました。私、鬼好きなんです。(笑)
まずは、「カラフル」モード。Wordの基本カラー、デフォルト設定ですね。
ここからがダークモードです。これは「濃い灰色」。
お次は「黒」。
最後は「白」です。
以上の四つのテーマカラーが用意されています。。
では、設定方法です。
1 画面左上の「ファイル」を選択してください。
2 画面左下の「オプション」を選択します。
3 左上の「基本設定」が選択されていることを確認して
4 「Officeのテーマ」の矢印をクリックします。
5 上記「カラフル・濃い灰色・黒・白」が表示されますので、好きなものを選択してください。
6 右下の「OK」で閉じます。
※「Officeの背景」はWord画面の画面枠にデザインを施すものですが、あまり違いが目立たないので、私は使用していません。気になる方は試して見てください。14個のデザインが用意されています。
いかがでしたでしょうか?
私は、現在メインPCはをMacに移行していますので、この機能は使えないのですが、Windowsをメインにしていた頃は、基本「濃い灰色」で作業をし、時々気分転換に色を変えていました。
というわけで、残念ながらこのダークモードという機能は Word2016 for macには搭載されていません。しかし、Macにはその代わりに「フォーカスモード」というモードが用意されています。
Mac版「フォーカスモード」
なんと、Macのフォーカスモードでは、全てのツールバーが非表示になり文書だけに集中することができます!
設定方法は簡単。画面右下(ステータスバー)の「フォーカス」をクリックするだけ。すると、上記のようなフォーカスモードになります。
フォーカスモードを終了さたい場合は、Escキー(キーボード左上のキー)を押してください。
フォーカスモードの状態で「タブ」や「リボン」を使いたい場合は、カーソルを画面上部に持っていくとスッと出てきます。そして、使い終わるとまたスッと消えます。
ちなみに、画面左上の「終了」ボタンをクリックしてもフォーカスモードは終了します。
これは、なかなかいいんじゃないでしょうか。その上、このフォーカスモードは種類もかなり豊富なんです。なんと15種類もの背景が用意されています。
設定方法と一緒に見ていきましょう。
フォーカスモードの設定方法
1 フォーカスモードの状態で、画面上部にカーソルを合わせ、ツールバーを表示させます。
2 「表示」タブを選択します。
3 リボンに「フォーカス」と「背景」が表示されます。
4 「背景」ボタン右の小さな矢印をクリックしてください。
5 15種類の背景が表示されました。あとは、お好みのものを選択するだけです。
先ほど表示していたのは「レザー」でした。他にもいくつか見てみましょう。
・「オーク」
・「マホガニー」
・「青写真」
・「グラスファイト」
以下は省略させていただきますが、これだけあればお気に入りの背景は見つかりそうですよね。
今回の記事は、「どっちが集中できる? Word2016 Windows版ダークモードVS Mac版フォーカスモード」と題して行ってきましたが、私自身両方使ってみての軍配は「Macフォーカスモード」の方にあげたいと思います。勝負の決め手は、
- 手軽(ワンクリック)
- シンプル(文章以外を隠せる)
- 種類が豊富(気分転換にもなる)
ですね。
しかし!!!
ここで、皆さんに残念な報告をしなければなりません。実は、このフォーカスモード、Mac版の中でもOffice365 solo契約のWord2016でしか使えないんです。つまり、パッケージ版の Office 2016 for macには搭載されていないのです。
※マイクロソフト社に電話で確認しました。Word for Mac 2011ではパッケージ版でも「全画面フォーカス表示」という名前で搭載されているようです。
とにかく、パッケージ版に搭載されていないのは、非常に残念です。私自身、Office365 soloの契約が切れる2019年初頭に、パッケージ版への移行を検討していました。しかしこのフォーカスモードが使えないのであれば、Office 2016 for macは買わないと思います。まだ正式発表はされていませんが、ぜひOffice 2019 for macが販売される時は、このフォーカスモードを採用してもらいたいものです。マイクロソフト社には電話でお願いしました!
ええっと…これで終わってしまっては、ここまで読んでくださったOffice 2016 for macのユーザーの皆さんに申し訳が立たないので、代用と言ってはなんですが、WindowsでもMacでも使える技をご紹介して終わりたいと思います。それは、「ページの色(背景)」の設定方法です。
「ページ色(背景)」設定でWord文書を白黒反転させてみよう!
これはWindows・Macともに設定方法は同じですので、Mac版でご紹介させていただきます。
1 画面左上の「デザイン」タブを選択します。
2 画面右上に表示される「ページの色」をクリックします。
3 「テーマの色」が表示されますので、赤ワクで囲んだ「黒・テキスト1」を選択してください。
4 白黒反転しました。
この機能が面白いのは、デフォルト設定では印刷には反映されないことです。
※印刷に反映させてしまったらプリンターのインクの消費量が半端じゃなくなってしまいますので、配慮されてのことでしょう。もちろん印刷に反映させることもできますが、それは「ページ背景」をテーマに扱った回でご案内します。
先ほど申し上げたように、この機能は、Windows版でも同操作で行えます。色はほぼ無限に選べます。ただし、文字色との組み合わせで実用的ではない背景色が多いのも事実です。背景色を「黒」に設定すると、文字は自動で「白」になりますが、文字が自動で変わらない時に、ご自分でフォント色をいじって、色を変えてしまいますと、その設定は印刷に反映されてしまいますのでご注意ください。
フォントの色を変えてしまうと、印刷時に反映されてしまう。
ちなみに、元の色に戻す場合は、「テーマの色」の「色なし」で戻ります。
また、ページ背景を設定したまま文書を添付して送った場合、お相手のWord環境でも反映されます。(Windows版Word2016→MacWord2016で確認済)
お相手が驚かないように、お断りを入れてくださいね。
今回は以上です。
Windowsの「ダークモード」、Mac(Office365solo版)の「フォーカスモード」、Win・Mac共通の「ページの色(背景)設定」、お気に入りのものは見つかりましたでしょうか?
作業に集中するために、入力するテキストに合わせた雰囲気作りに、または気分転換に、あなたのWordライフを演出してみてください。